様々な職種の求人が集まるのが東京だが、介護業界は成長が著しいので、上京して転職をしようとする人が多い。東京の老人ホームや介護付き高齢者向け住宅などで働くほうが地方勤務よりも給料が多いことがあるからだ。しかし、東京にある介護施設であれば、どこでも良いなどと考えてしまうことは極めて由々しきことだと言わざるを得ない。したがって、就職する前にはしっかりと就労条件を確認することが重要だ。後先のことを考えずに就職先を選択してしまい、後々後悔の念に駆られてしまうという話をよく耳にする。例えば、収入に執拗にこだわるあまり、福利厚生や休暇日数に不満を感じてしまうケースは珍しくないようだ。
それから、家賃や水道光熱費などの生活費が高いのも東京の特徴なので、これも考慮しておきたい。都内の一等地にアパートやマンションを借りれば、それ相応の家賃を支払うことになる。特に駅近や築年数の浅い部屋などに住もうとすると、10万円前後の相場になってしまうこともある。だが、家賃のために働くような事態にはならないようにするべきだ。
介護の仕事はハードな割には給料が安いといわれるだけに、毎月の収支バランスについては、予めしっかりと把握しておこう。人口の多い東京は当然ながら、高齢者の数も多く、介護職員の活躍の場は地方に比べても多いといえる。しかも、施設の中には、安定した人員確保のために社宅や社員寮の整備を進めているところもあるそうだ。そのため、東京で介護職として働くときには、広い視野で求人情報を入念にチェックする必要がある。